エンドライド

感想とレビュー

●異世界へ転移してしまった少年。地上へ戻る手段を探して

日本で暮らす鉱石好きの少年、瞬。彼は父の社長室にあった鉱石の力によって、何故か見知らぬ世界へと飛ばされてしまう。そこは『エンドラ』という地底の世界。元の世界へと戻るため、エンドラで偶然出会った王子エミリオと同行する事に。
エミリオは、養父であるデルザイン王を討つ復讐に燃えていた。エミリオは、瞬が目覚めた『化宝具』の力が役立つと感じ、王を討つ事に協力させようとする。
また二人は、デルザイン王が『バベル』という装置を使って地上とエンドラをつなげようとしているという情報を得る。瞬は、バベルによって地上へ戻れる可能性について考え、そこへ向かう事に。
果たして、瞬は元の世界に戻る事ができるのか。そしてエミリオは復讐を果たす事ができるのだろうか。

●超絶仲が悪い二人の主人公！

物語は二人の主人公を中心に語られる。地上からやってきた瞬と、地底『エンドラ』の王子エミリオ。二人はあらゆる点で正反対で、水と凍りのように相性が悪い。
家族を大事に思う、明るく素直な瞬。反して、養父を殺す復讐に燃える、冷静で手段を選ばないエミリオ。二人は出会った瞬間から口喧嘩が絶えない。
二人の共通点は、どちらも未成熟で精神的に子供である、という部分だろう。革命軍との出会いを交え、二人がどのように成長してどのように相互を理解していけるかが今後のカギとなると言える。

●エンドラの民特有の特殊武器『化宝具』

エンドラの民は、生まれついた才能によって『化宝具』という武器を体内から生成する事ができる。誰でも使えるわけではなく、エンドラの民であっても化宝具を具現化できない者もいる。
胸部から輝く武器を生成するのが一般的のようだが、竜の姿をしたペットのような化宝具も存在しており、その謎については深く語られていない。
地上人である瞬は、エンドラに到着した直後から化宝具を扱えるようになった。具現化する度に扱いが上達している事から、瞬には生来のセンスがあると言える。

●キャラクター原案は『るろ剣』と『バスタード！』のあの二人！オープニングは『LUNA SEA』

エンドライドのキャラクター原案を務めるのは、週刊少年ジャンプで漫画界の一時代を担った二人。瞬のキャラクター原案は『るろうに剣心』の作者・和月伸宏さん、エミリオのキャラクター原案は『バスタード！』の萩原一至さんだ。そしてオープニングは一世を風靡したビジュアル系バンド『LUNA SEA』が歌う。

●『エンドライド』はゲーム・アニメの同時プロジェクト

ゲーム版『エンドライド～X fragments～』はスマートフォン向けゲームアプリ。2016年3月下旬に事前登録を開始している。2016年4月現在まだ具体的な情報が出そろっていない状態だが、都内の高校生であるカナタと、その妹ハルカが予期せぬ事件からエンドラに飛ばされてしまう事からスタートする。
様々な属性の『化宝具』が登場。弓・槌アニメではまだ登場していない種類の武器の登場が期待できる。