いよいよ13日に大阪公演を迎える、『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語』オーケストラ・コンサート』。
●今回のイベント用に描き下ろされた悪魔ほむほむ。その妖艶な佇まいにはピアノがとてもよく似合います。
ゆさアニでは読者の皆様にその舞台裏をお届けするため、直前に迫った本番へ向けてヒートアップする都内某所のリハーサル会場へ潜入!
今回のオーケストラの指揮者であり、プロデューサーである志村様から、今回のオーケストラ・コンサートに向けての抱負や『魔法少女まどか☆マギカ』に対する想いなどをたっぷりお伺いして参りました!
Q1:そもそも、この『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語』オーケストラ・コンサート』はどういった経緯で企画されたのでしょうか?
志村様:もともとは、『交響楽団「ワルプルギスの夜」』という有志のオーケストラメンバーが「魔法少女まどか☆マギカ」の音楽を演奏していたことがキッカケです。そちらの演奏を作品のプロデューサーである岩上敦宏氏にご鑑賞いただき、「せっかくなので」と、公式なカタチとして企画がスタートしたのが始まりでした。
実際のコンサートで演奏をするのは80年の歴史を誇る老舗オーケストラ「東京室内管弦楽団」ですが、現在も『交響楽団「ワルプルギスの夜」』は企画協力という形式で関わって頂いております。
Q2:今回の「叛逆の物語」コンサートは、2013年に催された『[前編]始まりの物語/[後編]永遠の物語』に続く2シーズン目の開催となりますが、2013年のコンサートの手応えや反響はいかがだったでしょうか?
志村様:2013年は7都市で8回の公演を行い、約1万人の方々にお越し頂きました。
会場では多くの観客の方に涙を流しながらご鑑賞いただいたのが非常に印象的でした。原作の音楽を忠実に再現するだけでなく、オーケストラならではの臨場感や迫力が加わり、感動をお届けできたのではないかと思います。
また、会場外でも、ツイッターなどで「感動した」「帰ったらまた作品を見直したくなった」などの書き込みを沢山いただき、大きな手応えを感じました。
●映画とはまた違った迫力と世界観が表現されるオーケストラによる生演奏
Q3:原作の音楽を「忠実に再現」しているということですが、演奏するにあたって難しい点や工夫している点はありますか?
志村様:いわゆる「BGM」だけでなく、物語を盛り上げるために用いられる様々な音響演出も再現しているため、その辺りのディティール含めた再現性や完成度をあげる作業にもこだわりや工夫を凝らしています。
例えば魔女化したほむらが出現するシーンでは、ブザーと映写機がまわる音が流れる音響演出が含まれているのですが、こういった演出もコンサート内で忠実に再現するために、実際の映写機やブザーを用いて演奏します。
その他、ほむらの使い魔達が歌うシーンではコーラス隊に向けられたマイクにボイスチェンジャーを仕込み、使い魔達のイメージを再現する工夫をしています。
このように、ただ音楽を再現するだけでなく、作品の演出効果を高めている細やかな「音」にも細心の注意を払って演奏していますので、ぜひその辺りも注目してご鑑賞頂ければと思います。
●「ほむリリィ」登場シーンを再現する為に持ち込まれた映写機。作品の再現度を高めるため、楽器だけでなく様々な「小道具」も用意されている。
●キービジュアルだけでなく、楽譜の表紙にも悪魔ほむらの姿が。今回の主役。
●楽譜の中身。セットリストと「misterioso」の譜面。
Q4:演奏されるのは「東京室内管弦楽団」という80年の歴史を持つ老舗オーケストラですが、実際の奏者の方々の中には作品自体のファンの方もいらっしゃるのでしょうか。
志村様:たくさんおります(笑)「もともと作品のファンだった」というメンバーもいますし、この企画をキッカケに作品を知り、のめり込んだメンバーもいます。
※ほむほむの大ファンというドラム担当の方は、「作品の音楽を完璧に忠実に再現したい!」というファンとしての想いと、「オーケストラならではの醍醐味や付加価値をつけてより良いものにしたい」という奏者としての想いの間で葛藤しながら、素晴らしいものを創りあげるために努力をしていると語って頂けました。
●志村氏から演奏メンバーにたいして、演奏するシーンの状況やキャラクターの心境、心理状態などを細やかに伝え、ディレクションすることで演奏の表現力を高めていきます。
Q5:最後に、2013年の成功を受けての今回の公演となり、作品も新たなエピソードである『[新編]叛逆の物語』にチェンジしましたが、前回からパワーアップしている点や、観客の方々に注目して頂きたい見所等を教えてください。
志村様:注目して頂きたい点は、「音楽の再現度」と「生オーケストラの臨場感」、そしてスペシャルゲストであるキャストさんとオーケストラメンバーとの掛け合いです。
作中で使用された音楽を忠実に再現している為、熱心なファンの方でも存分に楽しんでいただけると思います。さらにその音楽に、コンサートホールでのオーケストラによる生演奏という独特の「臨場感」が加わり、ご家庭のテレビや劇場で味わう本編とはまたひと味違った、“新しい魔法少女まどか☆マギカ体験”」をお届けできると思います。
●コンサートは壮大な音楽と会場演出が組み合わさり、幻想的な雰囲気につつまれる。
また、今回も前回に引き続き、「魔法少女まどか☆マギカ」に出演されているキャストの方々にMCとしてご出演して頂くことになっていますので、キャストの方々とオーケストラメンバーの掛け合い等もお楽しみ頂きたいです。
※2014年は、10月13日大阪会場には巴マミ役・水橋かおりさん&百江なぎさ役・阿澄佳奈さん、25日の東京公演には佐倉杏子役・野中藍さんが司会として出演予定
遊佐:ありがとうございました!
今回は取材を通して実際のリハーサル演奏を拝聴させて頂きましたが、コンサートは『叛逆の物語』の流れに忠実に従った楽曲構成になっているため、プエラ・マギ・ホーリークインテッドから、ほむらとマミの衝突、ほむらのまどかに対する愛情と絶望、魔女化を経ての悪魔化・・・というストーリーを漏らすこと無く楽しむことができます。
その壮大な演奏を通じて、各シーンで見せたキャラクターたちの表情や心境が自然と目の前に浮かびあがり、いつのまにか涙が溢れてしまいました。その感動はまさにオーケストラ・コンサートでしか味わうことの出来ない“まったく新しい魔法少女まどか☆マギカ体験”と表現するに相応しいものでした!
コンサートは10月13日の大阪公演を皮切りに、10月25日に東京、12月7日には浜松で公演予定ですので、すでにチケットを確保している方はぜひ期待に胸を膨らませ、まだチケットを確保されていない方は、13日の大阪公演にはまだ若干の空きがあるということですので、ぜひこの機会に足を運び、新たな「魔法少女まどか☆マギカ」の世界を体験してみてはいかがでしょうか!
13日に至っては本当に「ワルプルギスの夜」が襲来してしまったかのような天気になりそうですがw、現在のところ「予定通り公演予定」とのことですので、ぜひお楽しみに!
以上、『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語』オーケストラ・コンサート』公演直前リハーサルレポートでした!
公演に関する詳細は下記公式ホームページやツイッターをご参考くださいませ。
ホームページ:http://www.aim-vil.com/sponsor/madoka-concert-rebellion/
公式ツイッター:https://twitter.com/AimVil_MusicDiv
チケット購入はこちら:http://l-tike.com/event/madoka-concert/
素晴らしい!行きたい!