――ネット上で「アニメの製作費を広告代理店が中抜きをしている」という話が話題になっていますが、これは本当なのでしょうか
制作会社A氏:それはウソです。代理店が製作委員会に入る場合には、きちんと出資してリスクも負担しており、そのお金が制作費に回されます
アニメの製作費は後述する“主幹事会社”に集められ。100%アニメ制作会社に支払われます――製作委員会に入ると大きな利益が得られるのでしょうか
制作会社A氏:そんなことはありません。基本的にアニメ作品10本に出資したとしても大体9本は外れます
そのうちの1本がヒットして9本分の赤字が埋まるかどうかという感じなのですただ各社が権利の窓口(※)を持っているので、その権利運用がうまくいけば、例えば製作委員会への出資自体が赤字でも
窓口での利益(パッケージの販売利益、グッズの販売利益、出版の利益、映画配給の利益など)で回収できる可能性もあります具体的な例を挙げてみるとするとビデオメーカーが製作委員会に1000万円出資したところ、委員会からの戻しは800万円だった
ところがDVDはたくさん売れて、その販売利益が1500万円上がったなどの場合です制作会社の場合は制作費が入ってくるだけなので、その利益は小さく、制作費は定額なので利益は上振れしません
つまり獲得窓口の権利運用ができない規模の制作会社が製作委員会に出資して利益を出すのは厳しいと思います――ネット上では「製作委員会に入りたくても入れない会社も多い」という情報が流れていますが、これは本当でしょうか
制作会社A氏:本当だと思います。製作委員会にとって最も重要なのは「収益を最大化できるか」、つまりその会社が獲得する権利運用窓口にどれだけの営業力や実績があるかです
出資を希望する会社の営業力が低かったりすると、最終的に製作委員会全体の収益が下がってしまいますからお断りする場合も多いと思います
また、アニメ制作会社が出資だけしても回収ができない確率が高いわけですから、ある種の親切心で「入らないほうが良いのでは」というお話が出るかもしれません――製作委員会への出資額は各社同額なのでしょうか
制作会社A氏:いえ、比率は会社によって異なります。最近はビデオメーカーが多めに出資してリスクを取るというケースが多いです。リスクを大きく取った分リターンも大きく返ってきます
――作品のヒットとは視聴率のことですか
制作会社A氏:いえ、ヒットというのは現状ではパッケージ(DVD/Blu-ray)の売上のことです。放送枠は製作委員会で事前に買いきってしまっているため、視聴率などは収益に影響しません
近年では海外への番組販売や配信・グッズの比重が高まっています
海外販売の金額は2015年くらいにバブル化して、日本ではヒットしたとはいえない作品も信じられない高値で販売されたりしていました
現状は海外販売のバブルも落ち着き始めています――よくアニメーターなどから「賃金が低い」という意見があがりますが、制作費のうち何割程度がアニメーターに渡るのでしょうか
制作会社A氏:作品にもよるので何割と言い切るのは難しいですが、アニメーターだけに限定すると微々たるものになってしまいます
最近のアニメ作品は視聴者が求めるクオリティーがあがってきているため関わる人数や手間が増えて外注費(シナリオ・脚本・絵コンテ・演出・監督・原画・動画・仕上げ・CGなど)を積み重ねると1000万円なんてあっという間になくなってしまいます
また、制作会社はスタジオを維持するための家賃・人件費・水道光熱費などもかかりますし、制作進行が乗る車や交通事故の保険だってコストです
関わる人と手間は増えているのに、制作費は手塚治虫先生の時代からあまり増えていないため、制作会社の利益が年々減っていっている状況です――アニメーターの貧困についてはどう思われますか
制作会社A氏:アニメーター、特に駆け出しの方の収入が低いのは事実なので、何とか食べられるようにするシステムは必要だと思います
ただし、先ほど申し上げたように制作会社も赤字になっていることも多いと聞きますから、単価を大きく上げるのは厳しいと思います
ちなみにアニメーターは技術職なので、年収1000万円クラスの人もいらっしゃったりします。やっぱり良い絵には皆さんお金を払いますからね――アニメ業界のウワサの中には「有名声優を使ったために予算が足りなくなり、アニメーターに支払う制作費から補填したらしい」という話もあるようなのですが
動画協会・増田さん:それは絶対にないですね。制作費の中には音響費というものがあり、アニメーターに支払う予算とは別に組まれているので、そこから割り振るということはあり得ません。
――声優のギャラは結構高いんでしょうか
動画協会・増田さん:音響費は大体制作費の15%程度の枠の中でやりくりするのですが、声優の報酬はランクが定められており1人あたり1万5000円から4万5000円までがスタンダードです
中にはランク外でこれよりもかなり高い方もいますし、俳優や芸能人などを起用するともっと高くなります
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製作委員会無かったら潰れるアニメ制作会社多いだろうな
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お前らの話鵜呑みにする奴もいないがな
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仲良しの現役アニメーターが給料少ないのは電通の(中抜きの)せいって言ってた
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知ってた
失敗したときのケツ持ちしてくれる奴が何でリスクに見合ったリターンもらったら悪人になるのかと
社会人童貞キモオタの考えることはよう分からんわい -
制作側から中抜き云々の声が挙がらないのが全て
アニオタしか言ってねーじゃん -
広告代理店が出資するお金のおかげでアニメが作れるのに
中抜きって意味が分からんよな
アニヲタって働いたことも無いのか? -
つまり制作会社にまでは金は流れているけど
そこで止まってるということ? -
俺の経済知識を元に言うとアニメ制作会社が多過ぎて供給過剰になってるから制作会社のダンピング競争にアニメーターが巻き込まれてるだけだろ
制作会社の数を減らせば問題無いはず -
オタクってただの消費者のくせになんで生産者のことあれこれ言ってんだよ
アニメーターの報酬がどうとかは会社とアニメーターの話であってオタクには関係ねえだろ -
中抜きって本当は問屋や代理店といった中間業者を省いた直接取引のことで
ネット上で多く用いられてるのと正反対の意味なんだが、
ネットのアホどもがこれを連呼するのはまだしもメディアが堂々と誤用すんなよ -
製作委員会にリスク全部かぶってもらってんだから低収益とか当たり前なんだよな
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ネットでは、って別物のように言ってるけど
アニメ業界なんて特に2ちゃんねるに書き込んでるような奴がいっぱいいて
ソイツらが流した言説なんだから発端はそっちだろう -
アニメの場合は枠を買わなきゃいけないってがもうわからない
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まあ中抜きの誤用はともかく言ってる内容、代理店の効用はまあだいたい事実
代理店抜きで直接取り引きの場合のほうがいいケースだってもちろんあるが、
それはある程度自分が強い立場にないとなかなか難しい。
絵描きとか直接取り引きですげー買い叩かれてるだろw
と昔も何度か言ったがアホは信じたいものしか信じないから言っても無駄なんだな -
深夜アニメに広告代理店なんて一切絡んでないもん
このデマは竹熊のアホが広めたんだけどそんなのゴールデンタイムにアニメ放送してた大昔の話
しかも当時制作会社は1話3000万で受注しててグッズの版権まで得て自由に稼げた -
この21世紀に車乗り回して原画回収してるとかえらい非効率だよね
制作パイプラインを構築したりしないの? -
製作委員会が適正な金額を制作会社に払ってないように読めるけど?
リスクを取って製作委員会に金払って入ってるって言うが、取るリスクが少な過ぎる=払う金が少な過ぎる
そのしわ寄せが末端のアニメーター達に来てるって話なのでは? -
どうやって儲け出してるの?
慈善事業じゃないんだから儲けの出せる下地は作ってるんでしょ -
誰が悪いってアニメーター共にとっては安くこきつかう製作会社およびそれを受け入れる自分自身、
その理由が製作会社が儲からないからという点を見れば、たいして利益のあがらない市場にやたらたくさん参入している過当競争のせいだろ
過当競争がそのままなのはアニメーターが不当な労働を受け入れてしまってるから
ちゃんとした雇用形態と法を守ればダメなところが淘汰され過当競争は緩和される
まあ個々のアニメーターに受け入れるなといっても難しい面があるのもまた事実だろうので
ある程度行政が介入すべきところではあるかなとは思う -
いいもの作ってデカく売ろうとしてないもんね
大して面白くない原作を安く買ってきて大して力入れない脚本と作画で
大して力ないけど顔は可愛い声優使って大して面白くない作品を作ってる
そんなだからジリ貧なんだよ
リスクを負え -
だから基本構造として「経営サイドに日本人使うとこういうくだらない事が起きる」んだから
スキルある奴から順にさっさと海外へ逃げて、日本の無能を潰すしかないよ -
>具体的な例を挙げてみるとするとビデオメーカーが製作委員会に1000万円出資したところ、委員会からの戻しは800万円だった
>ところがDVDはたくさん売れて、その販売利益が1500万円上がったなどの場合です
ビジネスと言わないぞこんなの -
この前の糞クローズアップ現代に出てた入江がラストで制作費よこせ、って言ってたのが印象に残った
製作委員会はかなり低予算で成り立っている -
そもそも委員会で予算上限低く抑えてるよね
ヒットしても下までいかないけど
かと言って逆に自由すぎても納期に間に合わなくなる -
オタクってのはどうしても分かりやすい諸悪の根源ってのを求めるよな
今の仕事なんてのは個の利益よりも責任とリスク回避のために分散しまくるのが普通なのに -
失敗が見えてるの作らないとかやってたらけもフレは作られてないわね
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どこも最初の2年ほどは赤字確定で、5年ぐらいするとトントン
なんて少しでも景気が良くて成長路線なら人気になるはずのない投資が大人気になって
とにかく作れと今までアニメに見向きもしなかった企業が言ってくるというのだから
アニメ界ではなく日本全体の企業が、社員に金を撒かずに社内に金貯めてて、
しかも投資先で絶対に冒険をしたくないぐらい消極的なマインドだということで
好景気という表データを信じてないってことだろう
それなりに当たればいいけど、当たってはいない。
だからしたっぱに金払えない。
自転車操業で、止まると潰れるしかないからひたすら走ってる。
それでも厳しくなったから、製作の遅延や会社の倒産が出てきた。 -
でもこうやって数撃ちゃ当たる戦法をとってくれるおかげで
中卒引き篭もりでもラノベのアニメ化で一発逆転の夢が見られてるんだし -
公式ページで3話まで無料で見せてくれたら気に入ったの全巻買うぞ
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時間はどうなんだろうな
時間が足りないからヘタな奴にも無理やり描かせてるけど
時間作ってうまいやつが一人で作画したらヘタな奴に流れる金が0になるぶん回るだろ -
制作会社のセルフ中抜きか
アニメーターが報われる日はねえな -
制作会社がアニメーターの給料なんぞどうでもいいように
視聴者も会社の儲けなんてどうでもいいんだから
円盤強要やめろ -
アニメーターにまともな給料払えないところは全部潰れていいぞ
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本当当たった時の事しか考えてないよな
当たった時はもっとくれと言うなら当たらなかったら制作費減らしていいのかと -
おもっきり金かけてコケても個々のアニメーターはいたまないからな
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みんなタダ見して誰も円盤買わないんだからそりゃ現場に金が回ってくるわけ無いやん
アニメーターからゲーム制作に移った奴はアニメ、ゲーム共に広告代理店の中抜きはでかいって言ってたぞ