もともとハイクオリティーなゲームムービーやミュージックビデオを手掛けるアニメスタジオとして知られていた「神風動画」。近年では「ジョジョの奇妙な冒険」のOP制作を皮切りにテレビアニメでも露出が増え、アニメファンの認知度も高まってきました。
――公式サイトに「電話の問い合わせは11時~19時まで」とあります。もしかしてホワイト……?
佐々木:アニメ会社ってつらくて、厳しくて、夜も帰れなくて……というイメージがありますけど、本当にそうしないとアニメって作れないの? という思いで作られた会社なんです。スタッフはそこに賛同して集まっているので、そこは絶対に崩さないようにしようと。
(中略)
●会社を良くするために何でもする係
――社内には何名いらっしゃるんですか。
佐々木:5年前までは業務委託の方を含めて17人ほどでしたが、現在は社員数20人、業務委託は12人います。5年前までは退職者ゼロだったんですよ。最近は人が物理的に増えたので、少しずつ退職者も出てきたのですが、それでも抜ける人は少ない方だと思います。
――今年は特に「ポプテピピック」「ニンジャバットマン」と長尺な作品に挑戦している傾向があると思うのですが、それもスタッフが増えたからですか?
佐々木:5~6年前に人数が増え始めたときに、社内から「たとえキツくても、長編やテレビシリーズにも挑戦してみたい」という声が上がったんです。とはいえ「定時に来て定時に帰ろう」というのが社訓の1つでもあったので、それを両立できるようにどうしようかと考えて、新しく「弐式スタジオ」を作ったんです。
――やはり環境第一という意識を感じますね。
佐々木:弐式スタジオではテレビアニメ「ガッチャマン クラウズ インサイト」のOPや、中編映画の「COCOLORS」などを作りました。いよいよ「ニンジャバットマン」を作るぞとなったときにスタジオを西早稲田から東中野に移設して、現在に至ります。
――佐々木さんはアニメ業界は神風動画が初めてだったんですか?
佐々木:実は以前セルアニメの会社で制作に携わっていました。月に1日帰れるかどうかというハードな仕事が続いて、結局1年ほどで体を壊しちゃったんですよ。
――なんと……。
佐々木:社会人1年目だったので「どこの会社もこういうものなのかな……」と、前の会社を辞めた後、この業界での仕事を続けるかどうかを悩んでいたときに、専門学校時代の先生から神風動画という会社があるよと紹介されたんです。
――神風動画でもまずは制作進行としてキャリアをスタートしていますよね。セルアニメとCGアニメでは、仕事内容に違いはあったりしましたか。
佐々木:使うツールと工程に異なる部分はありますが、根幹の部分は一緒です。紙を運ぶかデータを送るかの違いといいますか。人と人とをつないで、案件をきちんとこなして作品を作っていくというところは変わらないのかなと思います。
――公式サイトを見ると「会社を良くするために何でもする係」と自己紹介されていました。
佐々木:弊社だと作品を作るだけではなく、プラスアルファの得意分野を持って活動していこうというのがあります。PCに強ければシステム管理、英語に強ければ海外対応の窓口をやっていたりとマルチにやっていく。私が入社したての頃は人も少なかったので、事務・広報・システム管理などもやってましたよ。公式サイトも自分達でHTMLを打ったり(笑)。
――周囲から見て「会社を良くしてくれている」という実感はありますか?
水野:ありますね。神風動画だと10時から19時までが就業時間で、19時になると「帰る時間だぞ~」と、音楽が流れるんです。
――「蛍の光」的な?
水野:それこそ「蛍の光」だったり、あとは制作中の作品の曲だったり。昔から19時に帰ろうと声掛けをしたり、リーダーが率先して帰ったりということはしていたんですが、なかなか帰らないんですよね。それで10年ぐらい前から音楽を流すようになったら、途端に帰るようになりました。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180311-00000004-it_nlab-ent
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ジョジョopの制作秘話聞いた後やと絶対嘘やなって思うわ
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今はいいかもしれんけどポプテピ終わって生き残れるんかな
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本来はこうあるべきだよね。うちの会社あたし含め何連勤してるかもうわからん。ばかだと思う。
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アニメ制作会社はブラックな噂がよく流れてるからこういう動き良いよね
(あとは給料か) -
「定時に来て、定時に帰ろう」が社訓って、めちゃくちゃホワイトやん。こういう作り方の会社がヒット作を生めば、何かが変わってく。
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これでサービス残業が蔓延るクソ企業に「やーい、お前の会社クソアニメ製作会社以下ー」という煽りが使えるように
定時帰りが多いホワイトな京アニがヒット作作りまくったけど、業界は変わらなかったから無理では?(ソースはAIR辺りの映像特典)
2005年ぐらいだけど。